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2007年 09月 21日
柔術(じゅうじゅつ)は、日本古来の伝統を中心とした武術である。相手を負傷させずに捕らえることを重視する流儀の多さは、他国の武術に類を見ない大きな特徴です。
ブラジルで生まれた格闘技で、その名をブラジリアン柔術(ブラジリアンじゅうじゅつ、Brazilian jiu-jitsu)とも言います。 最近は、メディアへの露出の機会が多いことから、一般的に「柔術」というとブラジリアン柔術(Jiu-jitsu)のことを指す場合が増えているようです。 と言うのも、柔術はブラジルに移民した日本人柔道家・前田光世(まえだ みつお)という方が、自らのプロレスラーなどとの戦いから修得した技術や柔道の技術を世に伝え、彼らが改良してできた格闘技、武術なのです。 ブラジルではリオ・デ・ジャネイロを中心にサンパウロやクリチバなどで、長年にわたって盛んに行われていて、最近では多くのスポーツジムや、道場でこのブラジリアン柔術が盛んに行われていて、柔道よりもよりポピュラーなものになっています。 勿論、日本の伝統武道である柔道も盛んになりつつあるので、今回の世界選手権の結果も金3つと言う、日本の成績と同じ結果を出したのだと思われます。 この柔術を日本語で書くと-じゅうじゅつ-となりますが、ポルトガル語で発音すると、jiu-jitsu-じゅうじつ-となるところが面白いですね。 今回の世界柔道選手権を観戦していて、気がついたことでもありますが、日本古来の柔道に使われる言葉がそのまま日本語で使われていると言うことです。 例えば、柔道着はーJyu-do-giと発音しますし、柔道家のことは、Jyu-do-kaと言いますし、試合の間も「待て」、「始め」、「一本」など使われる用語は、全て日本語です。 柔術は近年の格闘技ブームと、寝技(ねわざ)の組み技主体であるが故の安全性の高さや、素人からでも始められるという点から、競技人口が急速に増加しています。 柔道と異なる点として、まず、第一に言えることは、どれほど綺麗に、強く投げても、柔道の技のように、一本にならないと言う点です。 また、柔道と異なり、引き込みが認められています。 そして、寝技が膠着(こうちゃく)したり、一度離れたりしたからと言ってブレイクがかかることがほぼない点です。 そのため、試合時間のほとんどは寝技である点が、全く柔道とは異なりますね。 また、その寝技にしても、抑え込みでは一本にならないのです。 また、柔道では寝技で亀みたいに身をくるんで防御することが多いのですが、柔術ではその態勢で背に乗られ、相手に脚をからめられるとポイントになるため、亀になることは多くはない。むしろ、防御する側(下側の者)は、相手の間に脚を入れること(つまりガードの状態にすること)を目的に動くのです。 反対にこの柔術が現代の柔道に影響をもたらした点と言いますと、柔道競技の寝技軽視に満足しない、あるいは寝技を柔道に活かそうとした柔道家たちの関心を集め、ブラジリアン柔術の寝技技法が積極的に柔道に取り込まれつつもあるのです。今回の試合でも、そんな場面を良く見ました。 他の寝技のあるメジャー格闘技と違い、競技規則や技法の多くに共通点があり、相互の乗り入れが容易、有用なため、多くの柔道家の関心を集めているのが柔術と言うわけです。 そんなブラジリアン柔術にも、ブラジリアン柔術世界選手権や、コパドムンド ブラジリアン柔術ワールドカップがあるそうですよ! 日本の柔道は、柔術として発展してゆくほど歴史ある日本を誇る武道なのです。
by macobrasil
| 2007-09-21 03:15
| リオ・デ・ジャネイロ日記
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