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2009年 10月 16日
今回、既に大阪では再上映されている作品なのですが、今回の機会に是非ともご紹介したい映画があるので、その映画についてお話したいと思います。
![]() タイトルは「Cartola - Música Para Os Olhos」、邦題が「カルトーラ~サンビスタの物語」というドキュメンタリー映画です。 ブラジルでは2007年に一般上映された映画です。 サンビスタの物語という邦題がついている如く、カルトーラというのは、あるサンバのコンポーザーでブラジル音楽、サンバを語る上で欠かすことの出来ない人物なのです。 この映画の簡単なあらすじですが、このブラジル音楽界で最も重要な作曲家、歌手の一人でもあるCartola-カルトーラの人生に焦点を当てたドキュメンタリー映画なのです。 生まれつきの才能に恵まれた彼なのですが、最初のオリジナルレコードを発表したのは65歳になってからというくらいですから、決して脚光を浴びた人生では無かった彼の人生模様を映し出すドキュメンタリー映画。 エスコーラ・ジ・サンバ(サンバ学校)のMangueira-マンゲイラ誕生秘話や貴重な当時の映像と友人たちの証言は、ブラジル音楽ファンにとっては必見の映画です。 ![]() Cartola-カルトーラというコンポーザーは、ブラジル音楽の歴史において大変重要となる人物の一人なのです。 また、カルトーラというのは、ニックネームなのですが、これは左官として働いたときに、上からセメントが落ちてきて髪の毛につくと取れなくなるのが嫌で、いつもCartola(日本語=山高帽)を被っていたことから呼ばれるようになったそうです。 彼はエスコーラ・ジ・サンバ、Mangueira(マンゲイラ)の創立者の1人で、彼が今では世界中で人気を誇る、エスコーラ・ジ・サンバ(サンバ学校)をマンゲイラと命名した人でもあります。 またエスコーラ・ジ・サンバ(サンバ学校)は、チームカラーというのがあるのですが、このマンゲイラのチームカラーVerde e Rosa(緑とバラ=ピンク)を考えたことでも知られ他存在です。 “As Rosas não Falam”(沈黙のバラ)や“O sol Nascerá”(日は昇る)などは、今でもMPB(ブラジル・ポピュラー音楽)の数々のアーティスト、ベッチ・カルヴァーリョ、アルシオーネ、パウリーニョ・ダ・ヴィオラ、シコ・ブアルキ、レニー・アンドラージ、マリーザ・モンチなど、の歌手やミュージシャンによって歌われているサンバの曲です。 ![]() この映画の見逃せないところをお話します。 私は、ブラジル一般公開されていたときに見たのですが、使われている資料映像が古いので聞き取りにくいところなどはあるものの、彼が生存していた時代のリオの町並み、人々の暮らし、サンバという音楽がどのような人々の生活の背景となり生まれてきたのかを興味深く知る事が出来る映画です。 私自身、サンバを日本で歌い始めた頃からCartola(カルトーラ)のファンで沢山の彼の音楽を聴き、覚え歌っていました。 顔のつくりが何となく私の父に似ていることから、私はサンバ界の私のお父さんだという感覚で彼の作品に興味を持ち始め、彼の生まれ育ったリオを知りたい、人々がどんな暮らしをしているのを知りたいと思い、当時ブラジル行きを夢見ていた私です。 ですから、この彼の映画は、私にとっては宝物のような作品です。 まさか、いつか日本において彼のことを語ったドキュメント映画が放映されるなどとは同時全く予想もしていなかったですから・・・ 嬉しい限りです! ![]() 大阪最終日となる今日は、夜8時10分よりシネ・ヌーヴォ劇場で先日ご紹介しました「ミステリー・オブ・サンバ~眠れる音源を求めて」が上演されます! お見逃し無く!!!
by macobrasil
| 2009-10-16 12:50
| リオ・デ・ジャネイロ日記
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