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2009年 10月 02日
日本未公開話題のもう一つの作品は、ポルトガル語のタイトル「Se Eu Fosse Você 2」という作品で、邦題が「続・逆転夫婦!? 」。
直訳しますと「もし、私があなただったら・・・」というコメディー映画をご紹介したいと思います。 この作品今回、日本未公開話題作品として紹介されるのですが、2005年ブラジル国内No.1ヒット作品となったSe Eu Fosse Você「逆転夫婦!? 」の続編で、今回のブラジル映画祭でもこの前編が上演されるので、前編を未だご覧になっていない方には、是非続けて2本見て頂きたいと思います。 「続・逆転夫婦!? 」の監督のダニエル・フィーリョ (Daniel Filho)は、自身が映画やテレビの俳優でもあるくらいですから自らメガホンをとるのは自然の成り行きだったのでしょう。 今までにも何本もの映画を作っています。 そして彼の代表作になるこのSe Eu Fosse Você「逆転夫婦!? 」が、2005年のブラジル国内No.1のヒット作品となり、続編が作られたわけです。 主演に、ブラジルTV界の才気あふれるベテラン、大人気俳優の(Tony Ramos)トニー・ハモスと(Gloria Pires)グローリア・ピレスが演じます。 理解し合えない妻と夫の体が入れ替わってしまった夫婦のドタバタ劇なのですが、監督のダニエル・フィーリョ、生粋のカリオカ(リオっ子)監督ならではのユーモア溢れるコメディー映画で、簡単にあらすじをご紹介しますと、第一作目のSe Eu Fosse Você「逆転夫婦!? 」で夫婦のお互いの体が入れ替わってしまうという奇妙な体験をした夫婦が、家族の絆を取り戻すわけですが、それから数年後、第二作目(続編)で旦那が他の女性といる所を目撃した妻が離婚を決意し、離婚調停で激しく相手をなじる間に又もや二人の体がまたしても入れ替わってしまうのです。 さらには18歳の娘の妊娠が発覚し、体が入れ替わった ままお互いの仕事や娘の結婚式の準備をしなければならなくなり、夫婦のドタバタ騒ぎが続く、という大爆笑コメディーなのです。 離婚調停、や娘の妊娠発覚というこれらの内容からして、いかにもブラジルらしい映画だと納得してしまうものです。 ある日、妻が他の女性といる夫を目撃してしまったというだけで、いとも簡単に離婚を決意してしまうという女性像、また18歳の娘が妊娠をしてしまうというあらすじはいかにもブラジルらしいですよね。 ブラジル人の女性はとにかく嫉妬深く、ただ単に嫉妬深いだけではなく、その嫉妬心を露に表現してしまうところにあると思います。 日本人女性にも勿論嫉妬心というものは人間である以上、女性である以上あるのは当たり前のことなのですが、嫉妬心を抱くことや、態度に表すことはちょっと恥ずかしいと思うところを、ブラジル人の場合は、羞恥心なしにその嫉妬をストレートに表現するのですよね。 その他にもブラジル映画らしいサッカーの試合のシーンがあるのですが、このシーンは妻と入れ替わってしまった夫が試合に臨むのですから、女っぽい仕草の主人公の行動がとてもコミカルで面白いです。 映画を通じて、ブラジル人の生活、文化を知ることが出来るので、ブラジルに興味をお持ちの方には必見、コメディー映画ファンには見て頂きたい映画です。 ベテラン俳優二人の安定感のある演技と世界共通の笑いが盛り込まれた底抜けに明るいブラジリアン・エンターテイメントを是非ご覧になってください。 #
by macobrasil
| 2009-10-02 05:39
| リオ・デ・ジャネイロ日記
2009年 09月 25日
日本未公開話題の作品、「O Mistério do Samba」-ミステリー・オブ・サンバ、邦題「眠れる音源を求めて」という2008年にブラジルで一般公開されたドキュメンタリー映画をご紹介いたしましょう。
ブラジルポピュラー音楽、MPB(ブラジル・ポピュラー・ミュージック)の歌姫マリーザ・モンチが、1940年代から50年代に作られ今まで録音されたことがないサンバを後世に残そうと「ヴェーリャ・グアルダ」の名曲を集め発表したアルバム『Tudo Azul』というアルバムがあるのですが、このCDは私が、始めて刊行でリオに訪れた2000年の年にリオのCD屋さんで勧められ買い求めたCDの1枚でもあって、私にとってもとても思い出の残るサンバのCDなのです。 このMPBの歌姫マリーザ自身が、エスコーラ・ジ・サンバ(直訳はサンバ学校となりますが、簡単にいますと、町のコミュニティーに根差したサンバ・チーム)“ポルテーラ”(1935年創立)のヴェーリャ・グアルダを訪ねて、CD制作の為に資料を集め、サンバ界の重要な人達またそれらの曲に関わる人達と共に、色んな人たちとサンバの歴史を紐解いていく、という内容のドキュメントなのです。 この映画の重要ポイントとなる「ヴェーリャ・グアルダ」。 直訳すると「ヴェーリャ・グアルダ」、Velhaというのは、古い、年老いたという意味があり、グアルダはGuardarという動詞で保存する、保管するという意味があります。 つまりサンバ・チームを長年支えた 大御所、年長者たちのことをいうのですが、どんな国のどんな文化でも、その文化は年配の人達から若者へと伝承され受け継がれていくものですよね。 サンバ界において、サンバがいかに世代を超えて受け継がれていくのかが伝わる、サンバ音楽ファンには勿論、音楽ファンの人達に必見のドキュメンタリー映画です。 絢爛豪華な衣装と山車のイメージが強いサンバの奥に秘められた人間の恋模様を歌う歌詞、そして生活に密着した音楽、サンバ。 マリーザ・モンチの美しく柔らかな歌声、サンバを作る夫を支え続けた妻や家族の愛情が見るものの心にさわやかな後味を残す映画です。 マリーザ・モンチ以外にも沢山の大物のアーティストが主演しているこの映画。 パウリーニョ・ダ・ヴィオラ(Paulinho da Viola)という、サンバの頂点でコンポーザー、歌手、ギター&カヴァキーニョ演奏者として美しいハーモニーと歌詞にエレガンスが備わった究極のサンバを生み続けるサンバ界の貴公子も登場し、マリーザ・モンチと昔話を語り美しいサンバを歩きながら歌うシーンはなんとも印象的です。 そしてパウリーニョ・ダ・ヴィオラは、切っても切れない関係にあるポルテーラに在籍しており、カーニバルのパレードには毎年登場するポルテーラに属するアーティストの一人です。 また、ゼカ・パゴヂーニョ(Zeca Pagozinho)という、いかにも“伝統のマランドロ”(マランドロとは、直訳するとならず者といいますか、悪賢く悪戯っぽい手に負えない人のことを言います。)で、リオの下町のいかにもイタズラっぽい、狡猾(こうかつ)な感じのする歌い方、イメージがあるアーティスも登場します。 そして勿論、カーニバルのパレードの昔の映像を見ることが出来たり、なんとも印象的なのは、エスコーラ・ジ・サンバのポルテーラのコミュニティーの中で生きるヴェーリャ・グアルダ・ダ・ポルテーラ(Velha Guarda da Portela)、大御所、年長者の人達の生活ぶりや彼らの生活にサンバという音楽がどれだけ密着したものとしてあるかということが伺い知る事が出来るのです。 #
by macobrasil
| 2009-09-25 05:06
| リオ・デ・ジャネイロ日記
2009年 09月 17日
このブラジル映画祭とは、2005年から毎年行われているイベントで、今年で5年目を迎える映画祭です。
今年は2009年10月3日(土)から東京は、渋谷シアターTSUTAYAで、10月10日(土)からは、大阪のシネ・ヌーヴォで開催いたします。 今年で5年目となる「ブラジル映画祭」は、昨年の日伯交流100周年を祝う一大イベントの次なる年として、ブラジル映画の原点を顧みて、日本未公開の3作品に加えて、過去に上映し好評だったブラジルらしさの詰まった7作品を再上映するという企画です。 また、ブラジルをテーマにした日本人監督による作品の特別上映やアマゾン入植80周年を記念したアマゾン・セッションもあるそうで、魅力あふれる作品を揃えているようです。 私が未だ、日本で生活していたときは、本当に日本でなかなか見る機会の少ないブラジル映画だったのですが、ここ最近日本そしてブラジル、世界で一番遠い国と言われる両国の文化の距離が一段と縮まり、ブラジルファンや古くからの洋画ファンの方が喜ぶ機会が増えてきていますよね。 そして、又ブラジル映画を見たことのない方にも楽しんで干渉して頂けるように、私も今月はこの映画についてご紹介をさせて頂こうと思います。 「一人でも多くの人にブラジルの魅力、ブラジル映画の魅力を知ってほしい」、というのはこの映画祭のスタッフは勿論、私からの願いでもあります。 今回のブラジル映画祭に登場する映画で先ず注目の映画からご紹介いたしましょう。日本では未公開の映画でポルトガル語タイトル「O Mistério do Samba」(ミステリー・オブ・サンバ)邦題「眠れる音源を求めて」。 この映画は、昨年ブラジルで上演され、ブラジル音楽サンバの本場で、ここリオでも話題を呼んだ映画です。 そしてコメディー映画「Se Eu Fosse Você 2」邦題が「続・逆転夫婦!?」と付けられた映画は、大人気の俳優トニー・ハモス (Tony Ramos) グローリア・ピレス (Gloria Pires)が、ブラジルで2005年に公開されその年最大のヒットを記録した「逆転夫婦!?」の続編です。 そして3作目の日本未公開映画は、2007年の作品「O Signo Da Cidade」(星の導き)というドラマ映画です。 そしてその他にも過去に上演され、今回再上演される映画で有名なサンバのコンポーザー、カルトーラのドキュメント映画「Música Para Os Olhos」邦題「サンビスタの物語」です。 あと、私も今までに鑑賞し、お勧め2002年制作のコメディー映画「Durval Discos」ドゥルヴァル・レコードなどが上演されます。 その他にも見逃せないプログラムがあります。 入場が無料のアマゾン・セッションというプログラムがあり、これはアマゾンと日本について考えようという企画のものです。 人々がアマゾンをどうイメージするか? ブラジル映画祭では、そんな人類の大きな宝でもあるアマゾンについて紹介するアマゾン・セッションというプログラムを上映予定しています。 前売り券は、1回券1,300円、3回券3,600円、そしてフリーパス券は10,000円と各劇場限定50枚だそうです。 前売り販売期間は、2009年8月25日から10月2日までで大阪は、10月8日迄です。 ちなみに当日券は、一般1,500 円、大高生1,300 円、シニア・小人1,000 円となっております。 お見逃しのないように! #
by macobrasil
| 2009-09-17 04:57
| リオ・デ・ジャネイロ日記
2009年 09月 10日
この映画「Coracao Vagabundo」は、MPB(ブラジル・ポピュラーミュージック)のコンポーザー、歌手カエターノ・ヴェローゾ(Caetano Veloso)のドキュメント映画です。
日本にも沢山のカエターノ・ヴェローゾファンの方がいらっしゃると思うのですが、ブラジルは勿論、ヨーロッパ、アメリカそしてアジアでも人気を誇るMPBの巨匠、カエターノの魅力を知ることが出来るという、ドキュメント映画なのです。 映画「Coracao Vagabundo」は、カエターノの素顔を伺うことが出来る他、アメリカ、日本などカエターノが、2004年に発表したアルバム「A Foreign Sounds」の海外ツアープロジェクトとしてアメリカや日本で公演を行い、2003年から2005年迄に収められたカエターノの日常の記録が映し出されています。 この映画、実は、カエターノのプロデューサーで元妻、のPaula Lavigne(パウラ・ラヴィーニ)が、若手監督Fernando Grostein Andrade(映画を撮り始めたときの彼の年齢は若干23歳だったそうですけれども)、現在28歳の若手監督を呼び、制作したものです。 なんと、この収録期間の間に実は、カエターノとプロデューサーの元妻、Paulaが離婚しているのです。 なので、映画の中では、ギスギスとした2人の夫婦関係が見え隠れしたりもします。 また、カエターノとスペインの人気映画監督Pedro Almodovar(ペドロ・アルモドバル)との友情、プライベートな関係を伺うことが出来る、とても興味深いシーンもあります。 カエターノは映画の中で文化、音楽、宗教など様々なテーマを元に、彼の哲学についても触れています。 カエターノのアルバム「A Foreign Sounds」-邦題「異国の香り」は、カエターノが唯一英語の歌詞のみで録音されたアルバムで、スタンダードのアメリカン・ポップ・ソングの再解釈として作られた作品です。 柔和で、ポルトガル語なまりのカエターノのヴォーカルのとても魅力溢れる作品は、アレンジャーがチェロ奏者のジャック・モレレンバウム。 彼が率いる28人編成のオーケストラ編成のバックストリングによる伴奏がとても素晴らしい作品です。 曲目は「Feelings」や、コール・ポーターの「Love For Sale」、ボブ・ディランの曲「It's Alright, Ma(I'm Only Bleeding)」、「Smoke Gets in Your Eyes」、スティーヴィー・ワンダーの「If It's Magic」からエルヴィス・プレスリーの「Love Me Tender」に至るまでをレパートリーが収められているCDです。 日本についてとても関心のあるブラ ジル人の映画ファンには勿論この映画は見逃すことが出来ない作品の一つでもあります。 日本で収録されたシーンの中で、カエターノが食事をしているシーンや、日本のファンがカエターノに話しかけるシーンなど、東京、京都そして大阪の町並みとカエターノの姿が見られる映画なのです。 アメリカで収録されたシーンでは、カエターノが出演した、カーネギーホールで共演をしたデヴィッド・バーン(David Byrne)との公演の様子なども見られます。 この映画で、ブラジル、アメリカそして日本のカエターノファンの人たちがどれほどカエターノの歌をそして彼自身を愛しているかが垣間見られ、とても興味深いドキュメント映画です。 通常、カエターノはあまりファンに自分のプライベートなことを話さない少し小難しいアー ティストとして認識されているのですが、この映画では彼の陽気な表情、悲しい表情など微妙な表情が映し出されるので、映画のスクリーンを通して、優しい表情や、お茶目な表情、そして何とも親近感溢れる表情が伺え、普段決して見ることが出来ないカエターノの隠れた魅力に触れた、新しいファンがこの映画によって増えるのではないでしょうか。 この映画を見た人たち皆が、一番面白かったと好評なシーンがあるのですが、どうやらカエターノは、和菓子が大嫌いなようで、(ブラジル人にとってお豆とは、食事と共に頂 くもので、餡子が詰まった和菓子、甘い豆には大変抵抗があるようです。)常に日本でお茶室に呼ばれ、お抹茶を頂く時に、出される和菓子を見つめカエターノがいやな表情で発言するシーンがあるのです。 和菓子を見つめ皮肉たっぷりに「日本食のメインディシュは芸術溢れる最高作品なのだけれど、デザートはいつも最悪だ~、だけれど色使いだけは色華やかでとても鮮やかに出来ている。」と、つぶやくのです。 このシーンは皆が爆笑する見逃せないシーンのようです。 そ の他に、カエターノの公演後に、世界のトップモデルGisele Bündchen(ジゼル・ブンチェン)がカエターノの楽屋に挨拶に現れ、彼女の美しさに圧倒されたカエターノは、元妻でプロデューサーのPaula Lavigne(パウラ・ラヴィーニ)に、彼女の連絡先聞いた? と尋ねるシーンでは、Paulaが聞いたけど、絶対に教えるものか、、、と言わんばかり に、カエターノに返答するシーンなど、とても面白いシーンが山ほどあります。 これ以上いうと、将来日本で上演されるときに、興味が減ってしまうと思うので、今日はこの辺にしておきましょう。。。 #
by macobrasil
| 2009-09-10 04:14
| リオ・デ・ジャネイロ日記
2009年 08月 16日
MACO 田中 雅子 神戸市出身。 パーカッショニストのMaco・・・・・・・・・・ 歌手のMaco・・・・・・・・・・ #
by macobrasil
| 2009-08-16 15:53
| Macoのプロフィール
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